山口大学工学部　機能材料工学科

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最後に　工場見学を受け入れていただきました宇部アンモニア工業有限会社、ＮＥＤＯ技術開発機構・中外炉工業株式会社に感謝致します。

　ＮＥＤＯ技術開発機構・中外炉工業株式会社による森林バイオマスガス化発電設備は、未利用森林資源(間伐材、竹材)を用い、間接加熱ガス化方式で、可燃性ガスを取り出し、このガスを用いた発電の実証試験を平成14年度より行っています。年間に供給可能な未利用森林資源は約30万tで、石油に換算すると約11万klとなり、これを発電するとほぼ宇部市の年間発電消費量に相当するということでした。同時に石油石炭といった化石燃料からの二酸化炭素の削減も可能で、地球温暖化対策にもなるということでした。同時に中外炉工場株式会社についても説明いただきました。電子部品製造工程等で使われる各種大型電気炉で大きなシェアを持っていることが判りました。

　宇部アンモニア工業有限会社は、資本金４０億円で、有限会社では最大級の会社です。生産品目は、液化アンモニア、アンモニア水、工程上空気を圧縮するので、液化窒素、液化酸素、液化アルゴン、原料工程の副生成物として、溶融硫黄等を生産しています。アンモニアの生産では、関係会社と併せると30％を超えるシェアを持っています。この会社の特徴は、原料として原油の残りかすであるペトロコークスを用いていることです。他社はナフサ、天然ガスを用いているので、原油価格の高騰に対して競争力があるとの事でした。その各工程を山口大学出身の先輩の方々より説明して戴きました。

3年生の工場見学

　機能材料工学科では３年生を対象に将来の就職等に備えて、毎年工場見学を行なっています。本年は9月26日に宇部アンモニア工業有限会社とＮＥＤＯ技術開発機構・中外炉工業株式会社による森林バイオマスガス化発電設備を見学しました。